クリニカルインディケーター
Clinical Indicator
2022年度 実績(2022年1月-12月)
1. 病院全体の指標
1人の患者さんが平均で何日間入院していたかを示す指標です。
医療の質の保証と効率化が高いレベルで達成されるほど、平均在院日数は短縮すると言われています。
分子:年間在院患者延べ日数
分母:(年間新入院患者数+年間退院患者数) × 1/2
1年間で当院へ新たに入院された患者数です。
退院先が自宅等の患者さんの割合を示しています。治療がひと段落し、当院ではその方本来の生活に戻れるように多職種チームで協力し、より高い値を目指しています。
分子:退院先が自宅等の患者数
分母:退院患者数(死亡退院を除く)
入院患者さんにおいて転倒・転落の発生割合を示しています。認知症や病気の影響で転倒したり、転落したりしますので、より低い値を目指しています。
分子:入院患者における転倒・転落の報告件数
分母:在院患者延べ日数
入院患者さんに身体拘束を実施した割合を示しています。
0%を目指して、制限の最小化に取り組んでいます。
※短時間(24時間未満)の実施を必要とした場合は除く
分子:身体拘束実施延べ日数
分母:在院患者延べ日数
当年度の在院患者における身体拘束実施率は0.6%、身体拘束実施患者数は28名でした。身体拘束を実施した患者1名あたりの延べ拘束日数の分布を、グラフで示しています。中央値は8日、平均値は20.2日でした(終日ではなく、観察下での開放時間を設けている期間も含む)。
※2021年1月~12月のデータを基に集計しています。
入院患者さんに対して隔離を実施した割合を示しています。
0%を目指して、制限の最小化に取り組んでいます。
分子:隔離実施延べ日数
分母:在院患者延べ日数
当年度の在院患者における隔離実施率は2.1%、隔離実施患者は88名でした。隔離を実施した患者1名あたりの延べ拘束日数の分布を、グラフで示しています。中央値は12日、平均値は31.2日でした(終日ではなく、観察下での開放時間を設けている期間も含む)。
※2022年1月~12月のデータを基に集計しています
入院患者数
(構成割合)
※2022年1月~12月データ
当院は南多摩医療圏に位置しております。入院患者さんは、南多摩医療圏から約41%、相模原医療圏などの当該医療圏以外の患者さんも多く約59%を占めています。
南多摩医療圏:八王子市、町田市、日野市、多摩市、稲城市
相模原医療圏:相模原市緑区、中央区、南区
外来患者数
(構成割合)
※2022年1月~12月データ
外来患者さんのうち、南多摩医療圏の患者さんが約55%を占めています。また、相模原医療圏などの当該医療圏以外の患者さんも多く約45%を占めています。
南多摩医療圏:八王子市、町田市、日野市、多摩市、稲城市
相模原医療圏:相模原市緑区、中央区、南区
再入院率
当院に入院した患者さんのうち、3か月以内に再入院した患者さんの割合です。病状の安定化を図り、再入院を避けることを指標値としたものです。
分子:自院退院後3か月以内の再入院患者数
分母:新入院患者数
※入院中に新型コロナに感染し他院へ転院後、再入院となった患者数は除いております
2. 医療の質
病薬投与量(CP換算値)
各年度調査日時点の入院患者さんの抗精神病薬処方について、抗精神薬病薬の処方量を調査し、CP(クロルプロマジン)換算を行いました。
分子:抗精神病薬投与量のCP換算値の総計
分母:抗精神病薬を投与されている患者数
※ラツーダ、レキサルティを除く
併用数
各年度調査日時点の入院患者さんの抗精神病薬処方について、処方中における抗精神病薬の併用数を調査しています。各併用数の比率を算出し、グラフで示しています。
分子:各抗精神薬の処方種類数別患者数
分母:抗精神病薬を1剤以上処方されている全患者数
※ラツーダ、レキサルティを除く
CP換算値分布
CP換算値分布
作業療法
1年間で入院患者さんに行った精神科作業療法の年間の平均値(1か月あたり)と、今年度の各月算定件数の推移を示しています。
リハビリテーション
1年間で入院患者さんに行った疾患別リハビリテーションの年間の平均値(1か月あたり)と、今年度の各月算定件数の推移を示しています。
指導料件数
薬剤管理指導料の算定件数の年間の平均値(1か月あたり)と、今年度の各月算定件数の推移を示しています。薬物療法の効果や副作⽤などの説明・アドバイスを通じて、患者さんの薬物療法への理解を深めるとともに、より安全で効果的な薬物療法を受けられるよう薬剤師が実施しています。
リハビリ介入割合
2023年の1年間に新規入院された患者様のリハビリ介入割合です。
※対象外(身体に問題なし・精神状態が安定せず強い抵抗がある方が含まれます)
※PT(理学療法士・作業療法士) ※ST(言語聴覚士)
年齢構成
2023年12月15日時点でのリハビリ患者の年齢別構成です。
10~30代では身体的な介入が必要な方が少ないため、依頼も少ない傾向にあります。
食形態(主食)の改善
※①は非経口栄養
※介入開始時期はケースにより差異あり
3. 職員の指標
接種率
感染対策において、病院職員が媒介とならないよう予防接種を受けることで、当院を受診された患者さんの安心安全に努めています。
分子:インフルエンザワクチンの予防接種を受けた職員数
分母:予防接種対象職員数