言語聴覚室
Speech Therapy
業務内容
言語聴覚士は、言語概念の障害である失語症や構音障害による言語の障害の治療にあたります。
また、咀嚼や嚥下障害の治療や自助食器を用いた食事指導も行っています。
特徴
各リハビリの中で患者様のストレス軽減など精神面のサポートも併せて行っています。
また患者様の退院先、ご家族のご要望に合った車いすや杖などの福祉機器のご相談、購入後の練習も対応しております。
PT、OTが同じ部署におり隣接した場所にSTもいるため、いろいろな視点から相談し合い患者様をチームとして治療していけることがメリットであると考えています。
電子カルテ、連絡ツールを用いた多職種連携も良好で、医師、看護師、精神保健福祉士、栄養課などとも密に連携して退院に向けリハビリテーションを提供しております。
働きがい
やはり患者様が退院するときが一番うれしいタイミングではありますが、日々長い入院の患者様の【やりたい】【できた】を叶えられた時が一番「やっていてよかった!」と思える瞬間だと思います。
求職者に期待すること
経験がある方でも、無い方でも新しい視点で当院のリハビリテーションを見ていただきます。
未経験の方でも職場で丁寧に教えるので、安心して働くことができているというスタッフがたくさんいます。
すでに経験のある方に対しては、言語聴覚士として共に成長できることを期待しております。
職員の年齢/男女構成
ST女性1名
仕事内容が近いPT/OTも合わせると年齢層は幅広く、20代から50代までのスタッフが活躍しています。
1日の職務スケジュール
8:30 | 出勤 カルテチェック・書類作成 |
9:00 | 朝礼 リハビリ実施 |
11:45 | カルテ記入 |
12:00 | 昼休み(45分) |
13:00 | リハビリ実施 |
16:20 | カルテ記載 書類作成等 |
17:15 | 片付け・帰宅 |
*基本的に土日祝日はお休みですが平日にお休みを取り土曜日に出勤することもあります。
よくある質問
Q1. 一般病院と精神病院で異なるのはどのような点でしょうか
摂食嚥下機能障害の方、廃用症候群や高次脳機能障害の方への摂食機能療法や言語療法を提供しています。
摂食機能療法では患者様の精神的な不調による“食べたいけど食べられない”という状態から介入することが多く、栄養部や病棟と連携して食べる幸せに繋げていくためのフォローを行います。
言語訓練の中では精神疾患特有のコミュニケーション障害に触れる機会が多く、摂食嚥下機能以外の領域についても幅広く学ぶことが可能です。検査バッテリーも各種用意し、必要に応じて実施が可能です。
Q2. 精神疾患の患者様の対応は怖そうですが、いかがですか
カルテや他スタッフからの情報をもとに、介入可能な精神状態であるかを事前に判断しています。精神状態が著しく低下しリハビリ困難な場合は、経過を追って症状緩解を待ちます。訓練はリハビリ室や病棟のホール等のオープンスペースで行うことも多く、一人で対応困難な場合は周囲のスタッフに手を借りています。
Q3. 精神疾患のなかで、どのような患者様に対応しますか
患者様の年齢や病期の幅は広く、退院支援~看取りの段階の方まで様々です。また精神疾患の程度や治療状況によって、リハビリの内容や負荷量を柔軟に変化させています。
訓練場面以外ではおいしく安全な食事提供ができるよう、病院食や行事でのおやつなどの食形態の確認、アドバイス、NST回診を行います。
Q4. 精神疾患を抱えている患者様に対して、どのようなことに気をつけていますか
“精神的負担を考慮し、活動の中で機能向上にアプローチすること”を心掛けています。気落ちした状態の方はリハビリのゴールを認識しづらく、また目指すゴールが重荷に感じる方もいらっしゃいます。そんな方には訓練の要素を含んだその方が好きな活動を提案し、一緒にその活動に取り組みながら機能向上につなげていきます。リハビリを辛い訓練と思わず、楽しく過ごしている中で自分でも気づかぬうちに良くなったと感じて頂けるのが理想です。
Q5. 他部署の連携はありますか。あればどんな職種と関わりますか?
医師、病棟看護師、管理栄養士、理学療法士のほか、薬剤師等と密接に連携を取り合っています。
Q6. どのような委員会活動に参加していますか
栄養管理委員会、NST委員会に参加しています。
Q7. 勉強会はありますか
ST・PT室の合同での勉強会も不定期で行っています。
また学会や研修会への参加などの自己研鑽も推奨しています(補助金あり、要相談)。
院内向けの勉強会を開催することもあり、インプット・アウトプットの機会でスキルアップが可能です。(写真:勉強会スライド一部)
Q8. 休暇・有休の取得状況を教えてください
土日祝休み、夏季・冬季休暇あり。土曜日・祝日の出勤や平日休みも相談にて可能です。
業務はほとんど定時内で収まり基本的に残業はありません。有給取得率も、ほぼ100%のためプライベートも充実させることができます。
Q9. 業務はどの程度たいへんですか
一日のスケジュールは以下の通りです
8:30 | 出勤、情報収集、書類作成 |
---|---|
9:00 | 朝礼、リハビリ開始 |
12:00 | 食事評価 |
13:00 | 昼休み(45分) |
14:00 | リハビリ開始 |
16:20 | 記録、書類作成、翌日の準備 |
17:15 | 片付け、退勤 |
精神科でのリハビリテーションは患者様の体と同時に心も治療の対象です。そのため患者様をよく観察することはもちろんのこと、臨床中の態度・声掛けのニュアンス等にも多くの配慮が必要となります。介入そのものが難しい方もいらっしゃるので、日々試行錯誤しながら患者様との関係を作っていきます。
Q10. 見学会はできますか
随時受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。